プロフィール

私がなぜ『家族同然のお付き合い』を大切にしているのか聞いてください。

こんにちは。徳島市を中心に「安心・丁寧な害虫駆除屋さん！」として頼られている、吉田啓司（よしだけいじ）です。
単にいい仕事をするだけではなく『家族同然のお付き合い』ができるようになることを大切にしています。
お客さまが本当に困っているのは、小さな仕事を気軽に相談できるところがないことを知りました。そのためには『家族同然のお付き合い』を意識するのだと私は思っています。
実際に「どこに頼んでいいか困っていたので助かりました！」と喜んでいだけるようになりました。『家族同然のお付き合い』ができることは、私にとっても一番の喜びを感じます。
では、なぜ『家族同然のお付き合い』を大切にしようと思ったのか？そのわけを聞いていただけますか？

クローバー代表　吉田　啓司

１、私が、害虫駆除屋さんになったキッカケ

おばあちゃんと

私は、徳島県小松島市で生まれました。両親は私が３歳の時に離婚、兄貴は父に引き取られ、私は母の実家で幼い頃を過ごしました。

大学４年生の夏、父から電話があったことを母から聞きました。父の顔も声もまったく覚えていません。俺の親父って、どんな人なんだろう･･･。会いたい気持ちになり、父に電話をしました。
「もしもし、啓司です。お父さんですか・・・？」
とても緊張しましたが、父が経営するスナックで会う約束ができました。
実際に会った父は、電話の声の印象より強面でしたが、話してみるととても優しく、スナック以外にも害虫駆除会社も経営していて、そこに兄貴も勤めているとのこと。スナックのママが「お兄ちゃん、呼ぼうか？」と言ってくれ後日、兄貴にも会うことができたのです。
兄貴とは、気が合いました。お酒や車など大人の世界を教えてくれました。それから、私はお盆と正月、実家に帰ったときは、このスナックに来て、いつも兄貴と飲むようになりました。
大学卒業後、私は、京都から徳島に戻り、会計事務所に就職しました。
それから２年後、突然父から電話がきました。「啓司、ウチの仕事、手伝わんか？」一瞬驚いたのですが兄貴と仕事ができるのが楽しそうだったのと、今もらっている給料よりも多くくれるというので、父の会社に勤めることを決めました。
最初は殺虫剤の匂いが臭いのとオレンジ色の派手な作業着に抵抗ありましたが、すぐに慣れました。

しぇー

昭和37年10月秋祭り

昭和37年秋　小豆島

２、それなら自分の会社を作ろう！

阿波踊りうずき連

それから８年目の冬、会社の忘年会をしている時でした。「親父の容態が悪いんや。病院に来て」兄貴から重苦しい声で電話がかかってきたのです。
父の待つ病院へ急行すると、すでに兄貴と会社の仲間が数名いました。父は、すでに意識がありません。その１ヶ月後、亡くなりました。
父の代わりに兄が先頭に立ち、会社は再スタート。業務上の影響はほとんどなく、会社は順調に伸びていきました。
しかし、それから１５年後、私は兄貴に不満を持つようになりました。いつも社長椅子にぼけーっと座っているだけで、何も仕事をしないし、しようとしないのです。私だけではなく社員たちも社長に不満が溜まっていました。
「兄貴、ちゃんと仕事してくれや」と言っても「うん・・・」と言うだけ。体を動かそうとしません。
ちょうどそんなとき兄貴が会社の慰安旅行に行かないと言い出したのです。思案旅行は社員同士の親睦を深める大切な行事だし、ずっと前から決まっていたこと。それをキャンセルして関係ない団体仲間の結婚式に行くとなんて…

私は「その結婚式をキャンセルすべきやろ！」と声を荒れ立てました。兄貴は「あぁ･･･」と言うだけで、逃げるように行ってしまいます。

もう我慢できず私は言いました。「ぼけーっとしてばかり、何も仕事せいへんやら、社長を俺にやらせろ！」兄貴は、「うん…」と言うだけで、またすぐに外に出て行ってしまいました。
それから数ヶ月後、異母弟が私にこんなことを言うのです。
「兄貴が、この会社、辞めてくれっ言うとるんやけど…」
そうきたか、と私は思いました。それなら自分の会社を作ろうと独立することを決めました。

（兄貴は病気で調子が悪く仕事ができなかったことを、このとき私は気づきませんでした）

阿波踊りうずき連

３、汚れているからといって手を出すと切りがない

そうして、私は、平成１６年５月、４人の社員を引き連れ、嫁と会社を立ち上げました。

会社を始めて半年くらいからハウスクリーニングのスタッフが辞めしまったので、電話番をしていた嫁に現場を手伝ってもらうことにしました。
嫁が３～４つの現場を出るようになって自宅に戻ったとき、不信そうに言います。
「仕事、あんなんでいいん？責任者に『時間が掛かりすぎる』って言われたけど仕事、雑やと思う…」
昨日今日、仕事を始めたばかりで、何にも知らないくせして言うので私は腹が立ちました。

「うるさい！お前が言うことじゃない！お前は責任者じゃないだろ！マネージャーがいるんだからお前は一切口出しするな！」

あっちもこっちも汚れているからといって、手を出せば切りがありません。範囲を決めて仕事するのがハウスクリーニングです。
その２年後、私の会社の周りにライバル社が増えはじめました。それと同時にお客さんからのリピートが減り、さらには社員が次々と辞めてしまい、嫁と娘と男性スタッフと私の４人だけになってきたのです。

４、このままじゃマズイ…危機感を抱きました。

ちょうどのとき、数十年のお付き合いになる常得意さんから仕事の依頼があり、私も現場に入ることになりました。
作業をしているとき奥さんが、笑顔で私に言います。「吉田さんの奥さんが来てから、いろいろな相談にのってもらえるようになって、お掃除もすごく丁寧で、本当に助かっています！」
こんなに喜んでいただけたのは、初めてでした。いったい嫁は、お客さんにどんな接し方をしているのか気になり様子を見ていると、まるで家族と接しているような感じでお客さんと話していたのです。
私は事務的なことだけを話すだけで、こんな親しげにお客さんと話したことはなかったので驚きました。
そのとき思ったのです。少なくなったリピートを増やそうと掃除の仕方などチェックリストを作成したりしたのですが、リピートは減る一方でした。
こういったことより、お客さんと家族同様のお付き合いができるようになることが大切だと思ったのです。

５、仕事が楽しく思えるようになってきたのです。

そう思ってから、仕事以外のことで気がついたときは、お客さんに声を掛けるように意識をしました。
お客さんが年配の方であれば「もし重くて持てんものがあったら、お手伝いするんで言ってくださいね」と自分のお婆ちゃんに声をかけるように、電球が切れていれば「よかったら電球交換しましょうか？」と自分の家族以上に心配するよう聞くようにしました。
すると、今までずっと私に対して事務的だったお客さんの話し方が、笑顔で親しげに話していただけるようになったのです。
今までずっとやってきた仕事とまったく違う感じがしました。心が温かくなるというか、嬉しく思えるというか、何とも言えない気持ちで仕事が楽しく思えるようになってきました。
先日、ホームページをリニューアルするために、お客さんに感想を伺う機会がありました。もしかしたら厳しい感想があるかもしれないと不安な気持ちもありましたが、ホームページ作成業者の方が、お客さんの感想は絶対必要だというのです。
ドキドキしながらホームページ作成業者の方と一緒にお客さん宅に伺いました。

すると「何より信頼関係でできる人が少ないから助かっています」「調子いい人がたくさんいるけど、真面目にしっかりやってくれる人はそんなにいないと思うのね」などと嬉しい感想ばかり。

何よりも多くのお客さんが「奥様は顧客の気持ちを考えたご対応で、電話を置いた後も気持ちよかったです」と嫁のことを褒めてくださるのです。