シロアリ駆除の薬剤と施工

より良い駆除・施工方法とは

どちらに・・・思案現状のシロアリ駆除は、.安全と費用の両面でこれがベスト・最高・最適と言うものはありません。帯に短し、たすきに長し、です。
安全性の高い、点検管理する地中埋設ベイト工法は、費用が高いです。管理期間を５年としたら、薬剤処理して５年保証する金額の、約３倍以上かかります。効果は、実証されていますが遅効性です。その間にいくらかは、食害が進みます。
そしてベイト工法でも、シロアリの被害状況によっては、部分的に薬剤処理する必要があります。地中埋設ベイト工法は、今は取り扱っていませんが、ご質問があればお答えします。私は、独立する以前の会社で、セントリコン・システムを取り扱っていて、私自身が認定オペレーターでもありましたから、よく知っています。
どちらが、より良いかは、私どもが押し付けることではありません。あなたが、あなたの判断で決めることです。

より良い薬剤とは　［効果と安全について］

始めにお断りしておきます。私は、施工・作業する、薬剤を使用する者で、薬剤を開発・研究・実験するメーカーの科学者ではありません。全てを知っている訳ではないですが、知っている知識の中で話を進めて行きます。

昨今言われるようになった、「天然(非農薬)素材の薬剤は安全です‥」と言うことですが、はたして本当でしょうか？　私の見解では、「ウソじゃないけど、本当でもないだろう！」です。
「天然素材＝安全」という式は、成り立ちません。「天然素材＝毒」もありますから。そして「天然素材」と言う単語もそうですが、「○○天然素材をつかった△△製品は‥‥」という言葉にもごまかしがあります。△△製品の中に何％の天然素材があって、残りの［１００％－何％］は何なのか、です。その中には、りっぱな非天然素材の界面活性剤が、必ず入っています。その他にも、何かしら入っているでしょう。さらには、天然素材って何と突っ込みたいです。非天然素材と言われる化学薬品の原料になっている石油は、りっぱな天然素材でしょう。
「天然素材の薬剤」の悪口を言うのには、理由があります。それは、本当にシロアリ防除の効果があるのか、５年も保証できるのか！と疑問を持っているからです。効力実験データを見せてください。見たことがありません。インターネットで調べても、製品説明文に「××実験データにより‥」と添え書きがありますが、そのデータ自体は公開していません。以前見たものでは、２ヶ月の、たった２ヶ月のデータで効果があるというのを見たことがあります。ちゃんとした科学的なデータに基づく効果があれば、私は天然素材の薬剤を、使用する選択肢の中に入れたいし、お客様にも勧めてみたいです。

さて化学薬品ですが、今まで使用してきたものがつぎつぎと環境汚染・健康に害するとのことで、使用禁止になってきました。たとえば、有機塩素系のクロルデンとか有機リン系のクロルピリホスなどです。
今の薬品の主流は、ピレスロイド系の製品です。そしてこれも、何時問題になるか分からないとの声もありますが、私はそうは思いません。ピレスロイド系の殺虫剤は、現在広範に使用されていて、身近なものではスプレータイプのもの、電気蚊取り式のものがあります。電気蚊取り式のものは、一晩中ついていて、一晩中吸い込んでいます(お年寄りから赤ちゃんまで、夏季限定ですが、もう何年になるでしょう)。
また製造メーカーも、これまでの経過をふまえて充分に安全性を考えて、製品にしたものだろう(１００％信用できるものではないです)と、理解しています。
さらには、新しいタイプのシロアリ防除薬品として、土壌処理用のハチクサンFLやステルスSCなどが製品販売されています。これらは２００倍希釈ですから、ほとんど水をまいているのと同じなのに、効果があります。
天然素材薬剤も化学物質薬剤も、薬品・殺虫剤である以上その効果を出すために、必要とする毒性は必ずあります問題は、薬品・殺虫剤にあるのではなく、取り扱う人間にあると考えています。

私は、今の薬剤で充分に安全基準を満たしていると信じています。あなたは、どう判断されますか。
《もっと詳しく考察したい方へ》